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楽味 たけ井(姫路市)

2026年3月17日火曜日

メニューはお客さんとの会話で決まる! 野菜が引き⽴つ縦横無尽な料理の数々


味付けのベースの8割が塩と酢、そのほかは野菜や⿂介といった⾷材の⽢味やうま味で構成され、コース内容は縦横無尽。お客さんの年代、性別、オーダーを受けたドリンクなどで臨機応変に対応し、そして何より相⼿との会話によって作り上げるのです。

⼀⼈⼀⼈に対応するコース構成

最強開運⽇の3⽉5⽇にオープンした姫路市⿂町の「楽味 たけ井」。店主・武井樹さんは市内中⼼地で15年前に多国籍料理店を開き、2021年以降は郊外の古⺠家で和⾷中⼼の「Oryori 武井」を営業してきましたが⽼朽化のため移転。今回は和洋中を取り⼊れ、新たな出発です。

接客を担当する武井さんの妻・真⼦さんが看板の⽂字を
細⻑い通路を明かりが⾒える⽅へ進んでいく。 まるで楽屋から舞台へ向かうドキドキ感。


6mある杉の⼀枚板カウンター8席で、“たけ井 劇場”が繰り広げられるのです。「お客さんとの会話を⼤事にしている」と武井さん。例えば、お腹の満たされ具合でメニューを変更したり、味わいに緩急をつけたり。


コースはデザートを含めて13品ほどが提供されますが、温製料理と冷製料理を交互に、それから各⼈に応じた構成なので90代のお客さんも順調に⾷べ進められるそうです。「⾃然と元気になる」と。

一⽫の中で⽣み出す物語

メニューはない。
決まっているのはコースの⼀品⽬と⼆品⽬のみ。
武井さんによる⼀品⽬の説明は「お味噌汁とご 飯のようなもの。胃を温められるし『ほっ』とするでしょ」。
千姫は、そのまま「味噌汁ご飯」と名付けました。

「味噌汁ご飯」
オーブンで焼いて粉末状にした味噌の⾹り、餡に閉じ込められた春キャベツと新タマネギの⽢味やヒメガイのうま味、もち⽶に近い⾷感の緑⽶とが⼼⾝に始まりを告げます。 

農薬を使わずに栽培された野菜は近郊農家6軒から仕⼊れ、⿂介は家島の地のモノが中⼼です。 

コース⼆品⽬とアラカルトでも出合える不動のレギュラーは「⾖腐とオリーブオイルのムース」。

「⾖腐とオリーブオイルのムース」
⼤⾖とオリーブオイルを乳化させた⾖腐に、柚⼦を感じるジュレ、ウニとブロッコリー。
特にやわらかい⾖腐としっかりめのブロッコリーの⻭触りの対⽐に深みを覚えました。
⽇本酒やナチュラルワインと合います。

取材⽇の焼き物は、熟成させた「サワラ」。

「サワラの焼き物」
添えられたカキのソース、⾚⽶、⾚⽶のせんべい、黒⼤根、コウサイタイと紅芯⼤根の塩漬けが⼀⽫の中で物語を⽣み出します。

サワラに合わせるソースを変える、酸味を利かせた副菜を⼀緒に⾷す、そうすることで⼤幅にメニューの印象が異なる体験もさせてもらいました。


武井さんの直感で提供するすべてが楽しい味に。
ここは劇場としか、⾔いようがありません。


※記事は取材当時の内容です


楽味 たけ井
兵庫県姫路市⿂町129 花むらビル3F
電話番号:070-4431-7940 ※コース(1万2000円)は要予約
※当⽇、空席があればアラカルトの提供可。来店前に電話連絡を
※個室(最⼤12⼈)は4⽉から利⽤可
営業時間:17:30〜22:30(LO21:30)
定休⽇:⽇曜、第1、3⽉曜
駐⾞場:なし

千 姫

文筆家(元新聞記者) / モデル

「ぐるりん」では姫路市を中心に、地域貢献としてさまざまな分野を取材・執筆しています。心を動かしているのは地元愛!

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