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和食 よね沢(姫路市)

2026年6月7日日曜日

味覚を切り開く御膳と会席と。締めくくりは「イカ墨」や「白鷺サーモンとそら豆」などの釜焚き御飯


お昼の御膳

改めて食事の楽しさに気づかされる。料理がテーブルへ置かれる度、口に運ぶ度、感動に包まれます。姫路市安田の「和食 よね沢」において。

店主の個性がちらりと見える上質な料理

昼も夜も予約制と聞くと訪ねにくいかもしれない。が、こぢんまりとしていて、記念日などで利用しやすい店。3世代でかけがえのない食事時間を過ごす家族もいます。

「和食 よね沢」の内装

4人がけのテーブル4卓。窓際には季節の花が飾られ、しっとりする要素は隅々まで。


店主の米澤滋広さんは30年来、和食道に携わってきました。神戸市の日本料理店、姫路市や広島市のホテルに勤務してきたほか、太子町の割烹では料理長として。2014年に独立。

「和食 よね沢」の外観

メニューは平日限定「お昼の御膳」、平日夜と土、日曜、祝日の昼夜は会席「彩」「葵」「藤」「よね沢」。
「上質な素材を抑えた価格で」を心がけています。
魚は室津や坊勢の前どれが中心、姫路市中央卸売市場からの野菜、黒毛和牛などは夢前町の精肉店で。

お昼の御膳
「お昼の御膳」(3300円)
内容は月ごとに変更。アイデアは入浴中に浮かんだり、YouTubeを見ていて自分ならこうするなとヒントを得たり。
米澤さんの個性がちらりと見える御膳や会席に千姫は着目しました。

新次元の味わいが続出

ミニ会席「彩」(4400円)を。
前菜9品のうち、特に心に残った2品。濃い色の甘い南京を選んでいるという「南京水無月豆腐旨出汁ゼリー掛け」はフルーツのよう。殻ごと食す「脱皮海老」では頭の味噌と白醤油が混ざり、とろけていく。

前菜
前菜
ヒラメの骨とアラに塩をし、利尻昆布出汁でコトコト煮詰めて本枯節と割る潮汁。生薬も入って薬膳みたい。

潮汁仕立椀
潮汁仕立椀
「冷たいっ」。造りの器に触れて思わず発してしまいました。
冷たいものは冷たく、温かいものは温かく、食器の温度にまで気を配ります。

造り2種盛り
造り2種盛り
ハリイカも昆布締めのヒラメも地のもの。
蝶にかたどった南京は、持ち帰りたいくらい。

やわらかくて、ふわふわなのはクルミ葛焼き。新次元の味わい。「お店でも初めて提供したんですよ」と米澤さん。


白鷺サーモン木の芽味噌焼きとクルミ葛焼き
白鷺サーモン木の芽味噌焼きとクルミ葛焼き
終盤の「鯛と新ごぼうの煮つけ」になると、しっかりした味にかわり日本酒と合わせたくなります。

鯛と新ごぼうの煮つけ
鯛と新ごぼうの煮つけ
最後は同店の特徴の一つ。8種類ほどの中から当日に選ぶ「釜焚き御飯」。
今回紹介するのは「イカ墨」、「白鷺サーモンとそら豆」。

「イカ墨」はイタリアンと和食のせめぎあい。とりこになる。

釜焚き御飯 イカ墨
釜焚き御飯 イカ墨。お米は山形県産の「つや姫」
「白鷺サーモンとそら豆」はお米と出汁の相性のよさが分かり、落ち着く。

釜焚き御飯 白鷺サーモンとそら豆
釜焚き御飯 白鷺サーモンとそら豆
赤出汁と水菓子も付きます。

普段とは異なる筋トレをした後の筋肉痛で「こんなところにも筋肉が」という発見をしたかのように、いつもとは違う味覚が開花しました。


※記事は取材当時の内容です


和食 よね沢
兵庫県姫路市安田3丁目108-1 安田タウンプラザ1F
電話番号:079-284-3553
営業時間:11:30~14:00、17:30~20:00(LO)
※昼夜とも前日までの完全予約制
定休日:年末年始
駐車場:あり

千 姫

文筆家(元新聞記者) / モデル

「ぐるりん」では姫路市を中心に、地域貢献としてさまざまな分野を取材・執筆しています。心を動かしているのは地元愛!

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